ようこそ！アマゾネス☆ポケット編集部へ

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電子書籍でもいいのですが、ここは紙書籍を推します。なぜなら強力無比なアマゾネスたちによる画面の圧が凄すぎて、この暑苦しさを存分に味わうには顔を近づけて読める媒体のほうが適しているって事だからです。電子書籍派の人は、なるべく大きい画面サイズのタブレットなら近い感覚が味わえるって事があるかもしれません。ストーリーは、新人編集者白柳紀乃子を主人公とし、アマゾネスの族長ならぬ編集長才堂厚子をヒーローとして描く血沸き肉躍る出版事情を描いています。基本的に一話完結なので、読みやすいって事は忙しい時にもちょくちょく読めて良いかと思います。それに絡むのはどれも一癖二癖どころか十癖はある作家、社内の様々な部署の猛者、業界の達人、歴戦の書店員たち。どれも恐るべき人物たちが恐るべき筆致で描かれております。アマゾネス編集長の活躍を基本的に描いておりますが、男性陣もまさしく戦士であり、彼女たちに引けを取る存在ではありません。それはライバル出版社でも同じことです。しかし出版と言うバトルフィールドを舞台にしながらも心温まるラスト。キメのコマは「ホッコリ」。笑顔と共に使われているって事で、これだけこってりと濃厚な味わいでありながら読後感はすっきりとしております。小ネタとして、章タイトルは名作にひねりをきかせたものでありますし、有名文学賞の紹介も才堂編集長と白柳編集がもじった紹介をしており、それもWEB版に加えて楽しめる要素の一つって事です。